九月四日


わたしは本気で友人のO君には料理の才能があると思い込み、コックにしようとたくらんでいて、この前母親が「在職中に死んだら5000万くらい保険金入るで」と言っていたから、そのうちの1000万がおれのところにくるとして、O君には3年くらいどっかで修行して食材ルートなども探してもらいつつ、わたしは年80万くらいの素朴な生活の中で開店と経営と接客ノウハウを学び、残りの金で食堂をはじめようなどと夢想していた、だいたいあの母親は乳癌になってから妙にひらきなおって、わたしは再発して死ぬから、と決めつけて、もうそれでいいんだぜ、みたいに偉ぶって事後処理にやる気満々になっているいる節があり、まがいなりにも親子だし気持ちはわかるんけど、たしかに死人は偉い、死人は平らだし、清々しいね、でもそういう態度はよくないぞ、お母さん見てますか?この前わたしのブログ見つけたといってたけど、ちゃんとチェックしてますか?みてたら電話かけてこい、かけてきてみやがれ、おれがはっきり言ってやる、「あなたは乳癌で死ぬかもしれないけど、死なないかもしれないのですよ、それはそうだよ」と